九条の会:金大ネットからのアピール
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私たちは、最近の国会内外での憲法九条を中心とする「改憲」の動きが急速に強まっていることを心から憂慮していす。なぜなら、これ
らの動きは戦争をすることを禁じている憲法九条を変え、日本を「戦争をする国」にしようとしているからです。
日
本国憲法は、アジアだけで2000万人以上の犠牲者を出した15年に及ぶ日本政府が行った侵略戦争への深い反省の上に立って制定されました。ですから憲法
の「前文」では、「日本国民は、・・・・・・政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存すること
を宣言し、この憲法を確定する」とあるように、平和主義と国民主権が不可分であることを明確にしました。そして九条では、平和主義の内容は、「日本国民
は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこ
れを放棄する。?前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」ことであることを鮮明に規定しま
した。この憲法の理念と条文に従えば、今、日本政府がなすべきことは、アメリカが仕掛けた全く道理のないイラク戦争などに自衛隊を派遣・協力させることで
はなく、先ず自衛隊の戦力を抜本的に削減し、「国際平和を誠実に希求」することを世界に示すことしかないといえましょう。
し
たがって私たちは、日本政府に対し、この憲法の理念と条文を厳格に遵守することを求めます。また国会に対しては「戦争をする国」にしないために「改憲」の
作業を直ちに中止することを求めます。
そ
して私たちは、こうした要求が普遍性をもち、さらに強められなければならないという立場から、2004年6月に、井上ひさし・梅原猛・大江健三郎・奥平康
弘・小田実・加藤周一・澤地久枝・鶴見俊輔・三木睦子の9氏によって「日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、『改
憲』のくわだてを阻むため」出された「『九条の会』アピール」(別紙参照)を心から支持します。また、私たちは同趣旨のアピールを出して活動を開始してい
る「九条の会・石川ネット」等とも連繋します。
私
たちの「九条の会:金大ネット」は、石川県レベル、全国レベルの「改憲」阻止運動を最底辺で支える基礎的な運動体になることをめざしています。一人でも多
くの金沢大学に関係する方々が、私たちの運動に共鳴し、「九条の会:金大ネット」の賛同人になってくださるよう強く強く訴えます。
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